2010年12月6日月曜日

田中秀臣『AKB48の経済学』



 田中先生の新著『AKB48の経済学』ご恵投頂きました。どうもありがとうございます。本書のあとがきにもありますが、本書は田中先生の前著『デフレ不況 日本銀行の大罪』で論じられているデフレ不況を反映する「心の消費」の拡大、その中での小さな物語をつむぐ巨大なネットワークとしてのAKB48の活躍とその魅力を、ビジネスモデル、心の消費、おたく市場、大相撲と日本型雇用、アイドルグループの経済分析、ローカルかグローバルか、といった視点から分析を行うことで明らかにした本です。

自分も痛感するところでありますが、長期停滞の中で若者ダメ論をしたり顔で唱える大人供こそ唾棄すべきもので、デフレが続く中でも若者は元気かつ闘争心を持って努力しているわけです。長期停滞に少なからず責がある大人達が自らの責任を問い、変革を行うことが出来ず、結果として若者に負担を押し付けるという惨劇が今後も行われるのではないかと思うと、慨嘆に耐えません。思えば韓流ドラマを良く観るようになったのは、田中先生のご著書『最後の「冬ソナ論」』を通じてでした。今度はAKB48を遅ればせながらチェックしてみようかな(笑。

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